2週間前自宅で転倒し、腓骨遠位骨折をした。
今もシーネ固定中である。
認知症を患らっておられるデイサービスのご利用者を
「あら!先生、どうしたの??痛くない??」と毎週、毎週驚かしてしまう。
その度に最初から説明している。
これは認知症ケアの基本だから。
私の骨折を機に、高齢者の骨折について
折角だから書いておこう。
高齢者の骨折…それは命取りになるケースもある。
入院してベッドに寝ているとみるみるうちに筋肉は落ちる。
治療が優先される病院では必要に応じて薬物も使われる。
ロケーションダメージも強いから精神状態も不安定となり、
認知症の進行だって否めない。
エストロゲンの減少により
骨芽細胞が働きずらい。
完治に何か月もかかり費用もかかる。
何ひとついいことなんてない。
高齢者がよく骨折する部位は
大腿骨頸部。一番細くて脆い部位。
『大腿骨頸部骨折』
カルテによくある既往歴の一つだ。
高齢者の転倒=高齢者の骨折
高齢者が転んだら必ずどこか折れていると思った方がいい。
だからよく「転ばないように注意しましょう!」と
簡単に書かれてあるけど…。
じゃあどうすればいいのか?
それは、
日々、黙々と、予防するしかない。
それも、食事で、運動で、トリートメントでというように
途切れることなくチームケアを
コツコツ続けることしかない。
高齢者の骨折を予防することは
本当に難しい。
ご利用者の一人に
「先生は、私に転ぶな転ぶなっていってたのに
先生が転んだら説得力がないわよね…」って言われた。
まったくそ通り、
返す言葉は見つからず。
思わずトリートメントにも気合が入った。
明日は我が身。
笑い事では決してない。
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